クラウン・マッターホルンの神造山脈と虚空のマイケル

4-21:教練

***  神造山脈クラウン・マッターホルン。  ノコギリ形の稜線とクリスタルの輝きをもつ、恐ろしくも雄大な山脈は、標高で言うと1万メートルを底辺にして、そこから聳えている。地上最高峰の山でも1万メートルを下回るっていうんだから...
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4-20:4匹の役割

***  つい、爪が出る。  いくつかの顔が、脳裡をかすめる。  そこへ2匹のマイケルが焦りにも似た表情を向ける。懇願するような視線だったから驚いちゃったけど、おかげで大空ネコさまの突然の提案に飛びつかずに済んだ。 ...
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4-19:時

***  大空ネコさまは占拠されたミニチュア・クラウン・マッターホルンに背を向け、3歩進んで伸びをした。  いや、伸びじゃない。さっきまで他の神ネコさまとそうしていたように、身体を擦りつける挨拶をしているんだ。  それが...
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4-18:呪い

***  空ネコたちは普段から頻繁にクラウン・マッターホルンを出入りしていたらしい。 『僕は基本、空ネコたちの営みに直接手を出さない。権能の提供はしても、資材集めやそれを組み立てたり崩したりするのはネコたちの責任だ。だからクラ...
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4-17:来空

###  風の神がどうして鏡を割ったのかはわからない。  神世界鏡はどの神にとっても大事なもので、もちろん風の神だって大切にしていたんだからね。悪戯好きだったのは誰もが知るところだけど、まさかケラケラ笑ってどこかへ行っちゃうな...
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4-16:贈り物

*** 『大空には力があった。  だけどとても寂しい場所でね、鳥は鳴けどもネコ1匹いやしない。  僕の力を使えば今みたいにネコを浮かすことは出来た。簡素な食べ物を作ることだってできる。でもそれだけじゃあネコたちは暮らせな...
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4-15:空と大地

***  茶色いマイケルの身体がふわりと浮かぶ。 「俺たちはこれから大空ネコ様の記憶を観るために、神体の中に”落ちる”ことになる。死にはしないが負荷が強いので気をしっかり持ってくれ。心を落ち着ければ負荷も無くなるから、リラック...
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4-14:首輪

***  変化は劇的だった。  まず目に飛び込んできたのは、果実のマイケルを赤く染めていたものがキレイさっぱり無くなった事。毛は元通り白くなっていた。元よりも白くなっていたかもしれない。  次に、灼熱のマイケルの身体から...
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4-13:青空のネコ

*** 『シエル……』  大空の神さまは今まで、茶色いマイケルたちをこれっぽちも見ていなかったみたい。  視線を向けられたと分かった途端身体が、空を映した床の上にへばりついた。とんでもなく高いところから放り投げられたカエ...
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4-12:踊り

***  神さまを……殺せ?  心臓に肉球を押し当てる。のどはひび割れそうなくらいカラカラだ。  どういうこと? わからない。  音をたてないよう深く息を吸いこみ、慎重に吐いた。  ここは神さまと繋がる場所だ...
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