マシュマロ実験で注目すべきは別の部分
我慢できるかどうかで将来が変わる――。
そんなことを証明する実験がありました。
ビジネス書などではその実験を根拠に、「だから自制心が大事なんだよ」とよくお説教をしています。
しかし本当に注目すべきはそこなのでしょうか。

お説教はいやー
マシュマロ実験とは
スタンフォード大学の心理学博士が行った実験です。
たくさんの子供を集めて目の前のマシュマロを15分間我慢できるかどうかを調べた。
その後、我慢できた子とできなかった子と、2つのグループを追跡調査したところ、我慢できた子たちは優秀に成長していた。
このことから「我慢できる子は成功者になる」と考えられるようになったのです。
けれどもその後、更なる実験をしたところ、結果を再現することはできなかったとか。だから今では、『成功に必要なのは我慢じゃなくて、その子の経済的な環境だったんじゃないか?』と懐疑的な見方になっているのだと。
なるほど、成功するのに必要なことは自制心か、あるいは育った環境か。
どちらにせよこのマシュマロ実験、ビジネス頑張るマンには気になるところですね。
でもそれはどうでもいい。

え。
ぬこじゃむが興味をそそられたのは別の部分です。
我慢した方法
この実験で本当に注目すべきは、実験を受けた子供が目の前のマシュマロをどう我慢したのかという部分だと思うのです。
実験はたった15分なのに、約6割が我慢できなかったといいます。
まさに悪魔的な誘惑力のマシュマロ。
しかし逆に考えると、4割は悪魔の誘惑に打ち勝っている。
そしてその方法というのが、
甘くてふわふわのマシュマロを、塩辛くて硬いものだとイメージした
のだと。

マシュマロが……塩辛い……!?
凄いと思ませんか? この発想。
ぬこじゃむがマシュマロを目の前に置かれたら、瞬時に「甘くてふわふわ」とイメージします。
しかしそれこそが固定観念! 凝り固まった考え方!
この子供は悪魔の誘惑から逃れるために、この固定観念をガラガラと崩したのです。
そしてイメージした。
マシュマロ=塩辛くて固い、と。
自制心を支えたイメージ力
しかし、発想もですがイメージの力がなによりスゴイ。
子供の想像力がすごい、と言っているわけではないのです。
イメージの力、それ自体がすごい。

どゆこと?
マシュマロを塩辛くて固いものとイメージした、その影響力。
それこそが悪魔的誘惑力を持つマシュマロを打ち倒したのです。
悪魔的誘惑の数々
日常は誘惑であふれかえっています。
- 禁煙中に聞こえる「タバコ休憩してきます」の声
- ダイエットを始めて3日目に嗅ぐパンケーキの香ばしい匂い
- 作業中にふと思い出したスマホゲームのイベント
- ガチャを引けない時に大きく見える『課金』の二文字
恐ろしい誘惑をしてくる悪魔に対して、イメージの力を使ってみてください。
- タバコをひと吸いする度に、グジュグジュと腐っていく神経細胞をイメージ
- ひとたび口に入れれば生魚の臭いのするパンケーキをイメージ
- スマホゲームで疲れ切った無表情な自分
- 課金の果てにガチャをして得られるのがゴミクズアイテムという現実
それらをよりリアルに生々しくイメージするのです。
すると誘惑ばかりか、治したい癖にまで打ち勝つことが出来るはず!
今、陥っている現実に抗い、くつがえす力をイメージは持っている!
まとめ
今回のまとめです。
マシュマロ実験で注目すべきはイメージの力
現実を変えるにはまず頭の中から
誘惑は時に目標となり、頑張ろうというモチベーションを生みます。
しかし、何事も限度が大事。
イメージの力を使い、誘惑とうまく付き合っていきましょう!
それではガチャ……じゃなくて、この辺で! 次回はその辺で!
スマホゲームのイベントに行ってきます。

さっそくか……

うまく付き合えばいいんだよ
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