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『4匹のマイケルとあわあわの世界』終わりました。
前回長く休んだあたりからアクセス数を見るのをやめていたので、結局どれくらいの方が全部読んだ上で最終話にたどりついたのかは分かりませんが、いたと信じてこれを書いていきます。
(ΦωΦ)
まずは、ほぼほぼ1年、お付き合いいただきましてありがとうございました。
いやはや、こんなに長くなるとは思っていませんでした。最初は12万字の予定だったんです。一章につき2万字ちょいかなぁなんて考えていたら、あれよあれよと膨らんで、70万。見通しが甘いにも程がありますね。削った言葉やボツにした分を含めると3倍4倍できくだろうか……。詳細設定、資料メモまで入れると、こんなに文字を書いたのは生まれて初めてです。貴重な経験でした。
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途中で休みを挟みましたが、毎日書いていましたので、この物語に1年を捧げたと言っていいでしょう。『1年/寿命』と書くと、大胆に時間を使ったなぁという気になってきます。
これは書き手だけでなく、読者のみなさんにも同じことが言えるのではないでしょうか。約70万字の文章を読むのに、合計すると少なくとも数時間は費やしているはず。イメージしづらい部分を想像力をたくましくして読むとなると、もっともっと。つまり『読了時間/寿命』というわけです。
私たちは同じ作品に命を費やした。
同志、と言ったら大げさでしょうか。いやいや、だからこそ、これから失われてしまうであろう大半の記憶にも、意味を与えられるというものです。
ぜひとも意味を見つけてください。
出来の良し悪しを評するだけでなく、自分だけの意味を。書き手の意図しない教訓を見出してもいいのです。あなたのための読書なのだから。
言われるまでもない? 失礼、おっしゃる通りです。
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では、折に触れて思い出して頂けるように、こんな話をしてみましょう。見方が変わるはず。
この物語は実話です。
もちろん『根っこのところでは』という注釈がつきますけどね。
幕間のリーア編は、ご記憶にあるでしょうか。あの話では『ネコ世界の歴史』の隠喩として『しあわせをまいて歩くネコ』の原本が書かれている、という話でした。
それと同じように、この『4匹のマイケルとあわあわの世界』にも、元となるものがあるのですが、では、いったい何の隠喩なのでしょう?
答えを言うのも野暮ですが、前に“あらすじ”のところに書いてしまいましたからね、言ってもいいでしょう。すぐ消したけど。
(ΦωΦ)
ある新入社員がいました。彼はそこそこ仕事ができて、会社に入るなり新人にしては優秀な成績をあげます。
しかし、そうそう上手くいくことばかりではありません。会社、私生活ともに大変なこともありました。社会の嫌な面や恐ろしいくらい冷徹な人たちの行動を知って、その被害者たちを目の当たりにして、会社をやめました。
ドロドロしたところを抜け出して自分で仕事を始めたはいいものの、時期悪く、不況のあおりを不意打ちで食らってしまいました。バタバタと潰れていく会社を目にしながら彼は――。
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さて、これくらいでいいでしょうか。
『不況のあおりを〜』のあたりがメガロ・カットスです(笑) これでもう、こき使われて苦しむ人を見たら、ネコ・グロテスクを思い出さずにはいられない。新入社員たちを見れば、あわあわの広場で白のユキヒョウの厳しいスピーチを思い浮かべずには。フフフ。あとはご想像におまかせします。
マークィーや、別のシーンの神々、お母さんネコとの再会などなど、なんの役割なのかを考えてみると、また別の物語に変わると思います。なにより、あなた自身の人生に当てはめて読むともっと面白い物語になるのではないでしょうか。それ読みたい!
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さて、これからのことですが、物語と同じく冒険の記録は消します。もう半分は消していますが、残りも全部スパッと。
11月21日中に消すので、テキストダウンロードされる場合はお早めに。はい、4章までを消す際、ダウンロードし忘れたのは、私でございます。
ブログを消す予定は今のところありませんので、たまにのぞいてやってください。せっかくなのでKindle書籍にでもしようかなとも思っていたり。そのためにはもっと刈り込んで洗練させねば……先は長い。
そうそう、この物語は妹の飼っている猫から生まれたという話をこの活動報告でしましたが、その『マイケル』はバナナの皮が好物だそうです。今朝聞きました。
くっ、なんだその設定、早く知りたかった。
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物語という交差点は多々あれど、書き手と読み手とが互いの存在を意識しやすい場というのは貴重ですよね。しかも、この物語の始まりから終わりまでを知るのは、数人〜十数人(あいまい)しかいないのです。なんだか秘密めいた関係だとは思いませんか?
きっとマイケルたちと同じく、特別な縁でしょう。だとしたら、また別の場所で出会えるはず。それを信じて。
それでは、しばしのお別れを。
P.S.書き続けられたのはユニークユーザーという数字の向こうにいた方々のおかげです。あなたと同じ時を生きられて本当によかった。少なくとも一人はそう思っていることを覚えていて下さい。
茶色が世界に向けて囁いた、あの言葉をあなたに。
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